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ギルナール Girnar
インド最西端の州グジャラート、ジュナーガル地区の山々で、ジャイナ教とヒンドゥー教の聖地。
神様のお住まいになる大自然を背後に、絶景の岩壁に建つ孤高のヒンドゥー寺院たち。
一万段の石階段をインド人の巡礼者達と歩くドラマティックでさえある絶景の巡礼トレッキングとなる。
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2012年1月21日(土)
ドワールカーを午前9時過ぎに出発し、16時過ぎ、バスでジュナーガルJunagadhの街にやって来た。
宿探しの末、ゴータム・ゲストハウス125Rs(200円程)にチェックイン。
人懐っこく親切な家族とスタッフが経営する24時間制の宿で、英語を喋れないホテルの多いこの街において英語の喋れるスタッフのいるこのゲストハウスは非常に助かる。
周囲にはゲストハウスやホテルが多く、騒音がうるさいがギルナール巡礼に便利な町の中心的交差点カルバチョークの一番角に位置する。
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2012年1月24日(火)
カルバチョークから、早朝乗り合いオートリキシャーでギルナール山麓の登山口に着いた時には午前7時で辺りはまだ真っ暗。
登山口の売店でを購入して、ギルナール山登山開始
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「地球の歩き方」にはイスラム教のモスクがあると書いてあったがそんなものは見当たらなかった。
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途中にジャイナ教五大聖地の一つであるジャイナ寺院群があって、基本的にはヒンドゥーの聖地と思われる。
山頂というのは標高1000m程の峰が三つあり、それぞれの峰にヒンドゥーの寺院が建つ。
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一つ目の山頂に辿り着いた時点で「まだ5000段以上あるのか」と諦めたくなるが、辛いのはそこまでの比較的退屈な道のりであり、無理でないのなら最後の三つ目の山頂を目指すことを激しくおすすめする。
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有名な1万段の石階段を三回上り下りして神聖なる神様ダタートリアLord Dattatreyaを祀った絶景の寺院に辿り着くような感じ。
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背後にはライオンも生息する人の踏み入れない深い森がある。
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ダタートリアLord Dattatreyaは、一つの胴体にシヴァ神とヴィシュヌ神とブラフマー神の顔が付いた、正に三神一体のありがたい神様で、とてもご利益ありそう。
お寺のババ・ジーやバラモン達もたまにお金バクシーシを要求してくるが、全然押し付けがましくないので嫌な気分もしない。
寧ろ、寺院関係者も売店の売り子さんも英語こそ流暢ではないがとても良い人が多い
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中には信じられないような良い人もいた。
外国人が殆ど来ないからであろう。
ジャーイ・ギルナーリ!」と多くの巡礼者たちと合言葉を交わしながら登るその道中は絶景の連続ドラマティック
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正午を回ると途端に暑くなるので早朝夜が明ける前から登るべきであろう
ギルナール山はジュナーガルの東側に位置する断崖絶壁の岩山なので午後になると強烈な陽が射して暑いが、早朝に登ればギルナール山の陰になるので過酷な前半戦も頑張れるだろう。
山頂付近は直射日光からの逃げ場の無い石階段を歩き続けることになるが気持ち良い風が吹いてそこまで暑くはなかった。
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道中には水が至る所で売ってたり無料で配られていたり、5Rsのラッシーが売ってたり、無料(寄付のみ)のプラサードゥ(神様へのお供え物)が寺院で食べられるのでお金は殆どかからない。
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寺院内はどこも撮影禁止のようだった。
ジュナーガルの中心的交差点カルバチョークから他のインド人巡礼者と相乗りのオート・リキシャーで10分程10Rs。
因みにジュナーガルのバススタンドから直接行くバス等は無いらしい。
バスターミナルなんだから聖地へ向かうバスが当たり前のようにあるだろうと思ってたんだけど、バススタンドから2km程あるカルバ・チョークから、付近のゲストハウスを拠点にギルナール巡礼するインド人が多いようだった。
巡礼者の多い時間帯、つまり早朝なら、10Rsの乗り合いオート・リキシャーは見つけるのに苦労しないだろう。
因みにリキシャーを貸し切って行く場合、50Rs位が相場らしいが、乗り合いリキシャーでも僕が乗った時は往路(早朝)で10人程乗っていたけど窮屈ではなかったし、帰路(午後三時位)ではおばちゃんとたった2人しか乗らなかったのに10Rs、なんだか得をした気がした。
僕が訪れた時には山を登るのに最適な涼しい時期だったためか、凄まじい数のインド人巡礼者達がいた。
インド人は家族や友人数名と巡礼するパターンが殆どなので、一人で巡礼する僕なんかは非常に珍しがられる。
でも僕はそんなのお構い無しで写真ばかり撮っていた。
それほどに、ギルナールは美しかった
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僕はギルナール登山の前日に爆弾を抱えた左ヒザを痛め、前々日にはお腹を壊して一日中ゲストハウスで寝ていた。
だから一泊することなんて考えないでギルナールを歩いた。
夕日も朝日も見ずに。
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でも、山頂付近の英語の喋れないであろう売店のおっちゃんに英語で
喉が渇いた!水をくれ!
って自分勝手なお願いをするとおっちゃんは快く水をくれた。
僕はまた自分勝手に、疲れたから
ベトウ、OK?(座っていいか)」
と聞いてちょっとおっちゃんと喋ることにした。
おっちゃんはニコニコ上機嫌だった。
ジャーイ・ギルナーリ!ボーダッシュンダル!ボーダッチャヘ!(ばんざーいギルナール、とっても美しい、とっても良い感じ!)」
という感じで僕は片言のヒンディーで喋るんだ。
そしたらおっちゃん、またまたニコニコ。
おっちゃんは、たまに「イエース」とか「ジャーイ・ギルナーリ」とか勢い良く満面の笑みで言うだけで、おっちゃんは口数の少ないタイプだった。
それが僕には心地良かった。
ギルナールはヒンドゥー教徒にとってもジャイナ教徒にとっても、でかい聖地なので、殆どインド中からインド人が集まる。
インド人は時にフレンドリーすぎる。
インド人は基本的にマナーが悪い。
インド人は失礼な人が多い。
家族や友人数名と巡礼するインド人の集団の、家族の長であるお父さんとか、目立ちたがりのアンちゃんとか、ガキんちょが、挨拶も無く「ユア・カントリー?(あなたの国は?)」とか聞いてくるのがまず第一歩。
もしくは「チン?(中国人か)」と聞いてくる更に不愉快なインド人も多い。
最初の質問は大抵国を知りたいというのがこっちにはわかりきっているので、どんな聞き方をされようと大抵僕は「ジャパン」と答えてみる。
彼らは英語を殆ど喋れないので、もしくはインディアン・イングリッシュの塊だったりするので、僕は多くを喋らない。
「ジャパーン!」と納得された後、矢継ぎ早に出される二つ目の質問はだいたい「ネーム?」だ。
僕は「コージ!」と元気良く答える。
「ホージー?」
いや、
「コージー!」
「コージー?」
それでその後結局彼らはヒンディーで喋り出すんだ。
僕には彼らの言うことがわからない。
だから「メラ、ヒンディー、トラトラ!(私のヒンディーはちょっとちょっとです)」
と言って牽制するけど、それを無視して喋りまくるインド人は多い。
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とにかく、売店のカウンター奥にあるベッドに座って話すおっちゃんは、口数の少ない僕の好きなタイプのインド人だった。
ニコニコおっちゃんに聞いてみた。
ここで寝るの?」
おっちゃんが今座るベッドで寝るのか聞いたら
イエース
だって。
ここで寝るのか。
冗談交じりで聞いてみた。
僕も寝ていい?」
ニコニコのおっちゃんは
イエース!」
と言って握手をしてきた。
…あれ、まじ?
でも待てよ、防寒着をギルナール山の麓に置いてきたままだ。
タンダ、ナイ?(寒くないの?)」
するとおっちゃん
モーニング、タンダ!ナイトタイーム、OK!(朝は寒いけど夜は大丈夫!)」
笑顔
僕は悩んだ。
なぜおっちゃんはここまで良くしてくれるんだろう…?
おっちゃんは鍋で何かを茹でていたので、
キャーへー?(これは何?)」
と聞いてみると
カーナ(ごはん)」
だと言う。
覗いて見て僕は聞く。
「シャブジー?(野菜カレーか?)」
「イエース!」
そしておっちゃんは僕にも食べさしてくれると言う。
「カーナ(ごはん)、シャブジー(野菜カレー)、あと…」
おっちゃんに聞いた。
「キトナ、パイサ?(いくらですか?)」
するとおっちゃん
「ノーマニー、ノーマニー、フリー!(お金は要らないよ!)」
僕は悩んだ。
なぜおっちゃんはここまで良くしてくれるんだろう…??
僕はこの時漸く思い出してかけていた
夜明け前、道を急ぎ、歩き疲れて休憩をする僕は一人のおっちゃんと少しの間だけだったけど喋っていた。
お決まりの質問、国、名前、職業などを聞かれ、2時間程道を急げば、ただで飯を食わせてやるから一緒に登ろうと誘われたけど断ったおっちゃん
それが今この目の前で喋っているおっちゃん、ラージュ、パンディッジーだ!!!
たぶん…。
なにせ確証はいまだにない。
インド人の顔の区別はモンゴリアンである僕ら日本人には難しい
それは白人や黒人の顔が、黄色人種である僕らにとって、区別が付かないのと同じ理由だと思う。
インド人からしても同じだろうけど、旅をしていて珍しいのは僕らであり、彼らにはこの苦しみがわからないだろう。
まぁ、とにかくおっちゃんはやたらと良くしてくれた。
その売店の掘っ建て小屋で普段寝ているはずのおっちゃんは、裏の廃墟の建物の一室に僕を招き、おっちゃん愛用の数少ないブランケットを分けてくれて、おいしい夕食をご馳走してくれて、をくれて、インド人巡礼客には売らないチャーイを3回振舞った。
巡礼客に対する態度より、お金を払う気のない僕に対する態度の方が明らかに優しかった
何より、他のインド人と違って根掘り葉掘り聞かなかったし、こちらが聞いてもいないことをべらべらと喋らないのが、僕にとって心地良かった。
この時僕はインドの病に侵されていた。
インド人嫌い病
でも同じインド人でもおっちゃんは大好きだよ
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ジャーイ、ギルバーリー!ジャーイ、パンディッジー!!」
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おっちゃんがいなかったら、夕日も朝日も僕は見なかっただろう。
ギルナールの山頂で見る夕日は、それはそれは美しかった
ギルナーリ・ジーの前で、死んだおばあちゃんやおじいちゃんへの冥福を祈ったからかな、おばあちゃんがこの夕日を天国からプレゼントしてくれたのかな?
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ギルナールの山頂で見る朝日もまた、それはそれは美しかった
ギルナーリ・ジーの前で、死んだおばあちゃんやおじいちゃんへの冥福を祈ったからかな、おじいちゃんがこの朝日を天国からプレゼントしてくれたのかな?
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日本でお世話になった皆さんの幸福も祈ったので、これを見たあなたの幸福もきっと訪れるでしょう
ちょっと寒かったけど、沢山夢を見たけど、よく眠った。
見た夢のことは殆ど覚えていない。
どんな儚い良い夢よりも、この素晴らしく美しい現実のこの世界が、僕は好きだった
僕はこの現実が、21世紀の地球が好きだ。
夢なんて興味無いんだよ。
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そんなこんなでギルナール山頂に一泊して、夕日も朝日も見た僕は翌日ゆっくり下山したんだけど、下山後にお腹を再び壊してジュナーガルにもう一泊することにしました。
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全てはカルマ(業)ですね。
行ったこと無いけど、同じように岩壁に建つ宗教施設、世界遺産として人気のあるヨーロッパ・ギリシアのメテオラ修道院をほうふつとさせる。
ギルナールは、個人的にメテオラ修道院のヒンドゥー教バージョンだと勝手に思っている。
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  1. インド(India)
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